日本国外のラリー
今月より新たな規定が入った国内ラリー事情。世間ではもうそろそろ国内ラリーなんてどうでも良くて、「ラリー北海道」と「ラリージャパン」の事で頭が一杯になってきている頃じゃないでしょうか。
WRCは注目されて当たり前。。。なんででしょ?
とまぁ今回の話はこの問い掛けよりも別の路線でお話をしたいなと思います。
日本の環境にあわせたラリー・・・それがアベレージラリーというのであれば、他国はどうなんだろう?みんなWRCのような規定で行われているんだろうか。
日本人が海外で中々通用しない理由とはなんなのだろうか。環境だけの問題じゃないような気がしてきたのが昔から引っかかっていること。
海外は高速ステージが多いから・・・といってもしっかり日本並みに狭い道でアタックしている映像は見たことあるし。テクニカルセクションばっかりの所だってある。
ここ最近今まで興味がなかった海外系のラリー記事やビデオをみて勉強もしていたりしているのだが、確かにハイスピードだ。私はゲームじゃなきゃ挑めないような車速域でコーナリングしている。間違いない(笑)。そんな中、某モータースポーツ雑誌の2003年の記事に「ERC選手権規定」というページが1ページあって古い記事ながらも興味深いものがあった。
ERC選手権とはヨーロッパラリーチャンピオンシップの略だとは思うのですが、ヨーロッパの開催地域別でラリーカップが行われていて、更にその上でイベント係数でのチャンピオンシップがあるらしい。もちろん今の実情はわからないが、2003年時点での記事では・・・選手権位置的にはWRCの下のイベントとみていいだろう。同列としてAPRCもなのかな。
係数は20・10・5・2と4種類あり、係数が高いほどWRCに近いオーガナイズを誇り、係数20についてはFIAが任命する車検委員が車検委員長を務めるという事になっている。
また上記係数をかけたチャンピオンシップの他に地域別カップというのがあって以下のように地域別に分かれている。
・東ヨーロッパ(ブルガリア・クロアチア・チェコ・グルジア・ルーマニア・スロバキア・ユーゴスロバキア)
・西ヨーロッパ(オーストリア・ベルギー・英国・スペイン・ルクセンブルグ・オランダ・ポルトガル)
・南ヨーロッパ(ハンガリー・イタリア・サンマリノ・スロベニア・スイス)
・北ヨーロッパ(ドイツ・エストニア・フィンランド・ラトビア・ノルウェイ・ポーランド・スウェーデン)
かなりの広さだ・・・地域別で最高で13戦までのシリーズとされていて、また各国で3戦以上開催されなければ、その国のラリーはヨーロッパカップのタイトルから外れてしまうとのことだ。
判りやすく言うと、ERC係数が全日本で各地域カップが地方選手権というかんじだろうか。
参加車両はWRカーを含むグループAとグループNというのだから、WRCじゃなくてもWRカーが走っているということになる。
ちなみに係数によってSSの総距離があって、以下のような感じになっているようだ。
・係数20:275~340km
・係数10:230~275km
・係数5&2:190~200km
SSでの最高速度の規定もあり130km/hと定められているとのことだ。
そして驚きは係数10・20のラリーについてはコースオープンしない(レッキのチャンスがない)SSは、FIAが特別に認めた場合を除き承認されない・・・とある。つまり係数5や2ではコースがクローズドでもOKということになる。
そしてERCではグラベルカーは禁止とのことだ。
さて・・・どこからまずビックリすればいいだろうか(笑)
今のERCの規定はさておき、日本でラリーショックを起こした2002~2003の話の頃、係数5&2のイベントが年50戦近くあって係数20と10が共に10戦づつ。国内選手権もきっと結構あるんじゃないかと推測するが、最低でみつもって3戦。
WRCにみるトップドライバー達の顔ぶれをみると、出身国でそのヨーロッパカップから出てきた選手ばかりなのではと思うわけだ。
SSの距離も尋常じゃない。国内戦がこの係数5の半分だったとしても結構な距離だ。
最高速度規制にもビツクリだ。きっとギア比の変更等で燃料カットが入らないようにするための工夫は施しているとみていいだろう。
日本は島国なので中々ラリードライバーを育てられる環境ではない・・・なんてあるのかもしれないが、ヨーロッパも陸続きでも十分広い。やはり上にあがってくる連中はそれなりにお金を投資しているということだろう。そしてなによりWRカーがWRC以外にも走らせている事からもラリーというスポーツスタイルをビジネス的に確立しているのではないかと思う。このヨーロッパカップが年に50戦あってもスポンサー無しにプライベーターが出来る世界でもない。ある意味レースと同じ世界になっている(いあ・・・よくは知らないけど(笑))。
てことはプライベーターも全日本を走れる日本は恵まれている?
一応日本国内でも年100戦近いイベント数があるのだ。そのうちの9戦は全日本戦。最高峰のERCでいう係数20イベントに・・・誰でも参加できてしまうこのご時世じゃちょっと調子悪くないかなと。。。(といいながらもヨーロッパカップも似たようなものかも?)
ちなみに、ヨーロッパカップも各地域で多少レギュレーションが違うそうな。
で、最後に・・・なんでWRCとなると盛り上がるのでしょう?
APRCとか海外のラリーにエントリーするぐらいの費用は楽に掛かるんですよ。
やっぱり日本で世界の舞台に立ちたいと思うからですかね。(立ちたいです!)
中国のラリーは結構有名なドライバーが招かれているそうですよ。
走りたいと思うラリーにはコンペティターもスペクテイターも集まるわけですよね。
サラリーマンやめようかな・・・(そーいう話だったか?)。
これからのラリーは質が問われてくるんじゃないかなって思います。今回の規定変わりにも質の部分を要求しているのが良くわかります。全日本もだいぶ雰囲気かわりましたね。
ということで、ちょっと他国事情を交えた内容で日本を見てみたのですがいかがでしょう。
本当は、中高速コーナリングをどうやって勉強すればいいかを探していて脱線しただけだったんですが(笑)、日本でもないWRCでもない情報ってのも面白いなと思ったので。
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